2015年03月13日
みかん畑の耕作放棄地の復活と交流の可能性
十年放棄されるとみかん山も雑木林になるのです。みかんの保管庫だった小屋も傾き、錆び付いたスプリンクラーやコンテナ運搬用のレールがみかんを生産していた頃の面影を残しています。
誰か自然薯堀に入ったのでしょう、大きな穴があちこちにあり、ここだけ人の手が入って、みかん畑とは言い難い。これが「耕作放棄地」、どんどん増えてます。
園内にはレモンやニューサマーオレンジが大木となって空を仰いでいます。
その間を縫うように雑木が茂り、一角にはお茶畑があり、元園主が好んだのか数種類の椿がこれまた大きく育って花をつけています。
足元を見ると蕗が葉を広げ、目を移すと月桂樹の木もあり、人が手を入れた里山の成れの果てが目の前に広がります。
この地域一体は、昭和35年のみかんの大暴落以前は、活気に満ちたみかん産地で他県からの出稼ぎの人も大勢入ってそれはそれは賑やかだったと、話に聞きます。
とりあえず7反を復元しようと、長谷川農園の研修生たちが手を入れ始めました。
小屋に侵入してそのままミイラになったハクビシン。ミイラ化してカラカラ。
電気も水も引かれているので、交流にも使えると長谷川さんが案内してくれました。パルシステム神奈川ゆめコープと一緒に視察、開梱し始めた山を呆然と見つめつつ、その先の希望が見えます。長いスパンのストーリー、それぞれの頭の中で、夢が広がり、現実に引き戻されたり、産直交流に醍醐味です。さて、NPOにできることは・・・・
誰か自然薯堀に入ったのでしょう、大きな穴があちこちにあり、ここだけ人の手が入って、みかん畑とは言い難い。これが「耕作放棄地」、どんどん増えてます。
園内にはレモンやニューサマーオレンジが大木となって空を仰いでいます。
その間を縫うように雑木が茂り、一角にはお茶畑があり、元園主が好んだのか数種類の椿がこれまた大きく育って花をつけています。
足元を見ると蕗が葉を広げ、目を移すと月桂樹の木もあり、人が手を入れた里山の成れの果てが目の前に広がります。
この地域一体は、昭和35年のみかんの大暴落以前は、活気に満ちたみかん産地で他県からの出稼ぎの人も大勢入ってそれはそれは賑やかだったと、話に聞きます。
とりあえず7反を復元しようと、長谷川農園の研修生たちが手を入れ始めました。
小屋に侵入してそのままミイラになったハクビシン。ミイラ化してカラカラ。
電気も水も引かれているので、交流にも使えると長谷川さんが案内してくれました。パルシステム神奈川ゆめコープと一緒に視察、開梱し始めた山を呆然と見つめつつ、その先の希望が見えます。長いスパンのストーリー、それぞれの頭の中で、夢が広がり、現実に引き戻されたり、産直交流に醍醐味です。さて、NPOにできることは・・・・
2013年02月25日
曽我梅林~益々満開、 販売コーナーも好調
梅祭り絶好調、梅の里は様々な品種の梅35000本が時間差で咲き誇ります。
見上げると青空から純白の花がふわりふわりと降ってきそうな満開の十郎梅の花
向こうに見えるは雪を頂いた富士山、手前がNPOの事務局畑です。
ここの梅林が他の観光梅林と違うのは、梅の一大産地であることです。6月には梅の実を出荷します。大切な農産物。
特産の十郎が今まさに満開。生産者の協力で畑が開放されています。マウンテン・バイクで梅林を駆け抜けるのは爽快。
昨年10月にオープンした梅の里販売コーナー、やっぱり本場の梅干しが売れ筋です。
小田原市内のかもめの家の人たちがプロの洋菓子職人さんと一緒に作るクッキーは格別、当NPOとコラボして梅の里クッキーとして販売しています。地域の頑張る人たちを応援しています。
一年でもこんなに車内が混雑するのはこの時期だけでしょうか。この時間ならいつもは座っていけるのですが、国府津から下曽我まで立ちました。車内は元気な中高年が中心。携帯などいじる人はなくみな楽しそうにおしゃべりに興じています。
ホームも賑やかです。
地域が元気になる梅祭りです。
見上げると青空から純白の花がふわりふわりと降ってきそうな満開の十郎梅の花
向こうに見えるは雪を頂いた富士山、手前がNPOの事務局畑です。
ここの梅林が他の観光梅林と違うのは、梅の一大産地であることです。6月には梅の実を出荷します。大切な農産物。
特産の十郎が今まさに満開。生産者の協力で畑が開放されています。マウンテン・バイクで梅林を駆け抜けるのは爽快。
昨年10月にオープンした梅の里販売コーナー、やっぱり本場の梅干しが売れ筋です。
小田原市内のかもめの家の人たちがプロの洋菓子職人さんと一緒に作るクッキーは格別、当NPOとコラボして梅の里クッキーとして販売しています。地域の頑張る人たちを応援しています。
一年でもこんなに車内が混雑するのはこの時期だけでしょうか。この時間ならいつもは座っていけるのですが、国府津から下曽我まで立ちました。車内は元気な中高年が中心。携帯などいじる人はなくみな楽しそうにおしゃべりに興じています。
ホームも賑やかです。
地域が元気になる梅祭りです。
2013年02月24日
曽我梅林~満開 梅干しも美味しい!
下曽我の梅の里は今満開です。ここは梅の産地ですから6月には農家さんが梅の実を収穫して出荷します。プロの農家がお花見会場を提供してくれるのです。
マウンテン・バイクで梅林を駆け抜けると、それはそれは清々しく爽快です。但しこの季節ですから、花粉症にはご注意を。
下曽我駅を降りると駅前に梅の里センターがあります。私たちは昨年10月から会館のロビーの片隅に販売コーナーを設けました。小さなスペースですが、こだわりを持って商品を選定しています。自然の味を大切に。
不必要な化学合成添加物は使用していません。
おすすめはなんといっても地元産の「梅干し」。
中でも特産の十郎梅は皮が柔らかく、破れにくく、香リがよいです。
しそ漬けや小梅漬け、ねり梅と品揃えは豊富で、好評です。
それから、私たちのたんぼ学校の無農薬で栽培した黒米・・・などなど
マウンテン・バイクで梅林を駆け抜けると、それはそれは清々しく爽快です。但しこの季節ですから、花粉症にはご注意を。
下曽我駅を降りると駅前に梅の里センターがあります。私たちは昨年10月から会館のロビーの片隅に販売コーナーを設けました。小さなスペースですが、こだわりを持って商品を選定しています。自然の味を大切に。
不必要な化学合成添加物は使用していません。
おすすめはなんといっても地元産の「梅干し」。
中でも特産の十郎梅は皮が柔らかく、破れにくく、香リがよいです。
しそ漬けや小梅漬け、ねり梅と品揃えは豊富で、好評です。
それから、私たちのたんぼ学校の無農薬で栽培した黒米・・・などなど
2013年02月08日
梅の里販売コーナー~その後
梅祭りがはじまった。梅の里というからには、梅製品に力を入れねば、とばかり品揃えを増やした。立ち寄って下さった方にはぼちぼち利用していただいている。
添加物を使わず、自然の原料だけで梅本来の美味しさを引き出すよう、シンプルに作り上げたものだけを扱っている。中には雲上という十郎梅プレミア極上梅干しもある。5粒1500円、以前この会館で私たちが企画した小泉武夫氏講演会で、先生がおっしゃった。「これは安すぎますよ」(*_*)
すぐ横のスペースには、小田原市主催の梅干し品評会の入選作品展示されている。力作ぞろいで見た目はどれも立派。小学校が2校入賞、地域産業を理解する食育が実践されている。
曽我山石川農園の超希少柑橘「チャンドラポメロ」や「キウイ」も並んだ。もちろん農薬や化学肥料は使用していない果物。
みなさ~ん、下曽我に来たら是非お立ち寄り下さいね~♪
2013年02月07日
曽我梅林~今日の梅林
雪の予報が雨ですみ、今日の下曽我はシトシト冷たい雨が梅林に降り注いだ。梅の花も蕾をぎゅっと縮こませてここ数日開花が進まない。雨つゆが光る。
今日の一枚
青空に映える梅の花もいいが、曇り空に枝を張る梅の姿もいい。
2月2日から始まった梅祭り、沢山の人が訪れて下曽我の地域と歴史を知って、楽しんでくれるといい。
2013年01月20日
おだわら市民活動サポートセンター新春交流会
1月18日(金)小田原市民会館にて市民活動サポートセンター主催のアットホームな新春交流会があった。NPO法人市民活動を支える会の椎野理事長が快活な挨拶をされ、続いて、加藤小田原市長も挨拶に立たれた。
10年前加藤憲一さんが普通の市民だった頃、私たちの農の学校「はたけの学校」のインストラクターをして頂いていた。その当時から変わらず地域の発展を貫いていらっしゃる。
集まった方々の平均年齢はかなり高い。シニアが元気で結構、とはいえ若い人がこういう場にたくさん来てくれると更にいい。
活動の輪が広がる出会いが幾つかあった。中でも保護司Kさんが農の学校に強い興味を持たれ、農体験を通した彼の活動プランに共感した。道は厳しいが、これから農を通してできる事を連携していこうと意気投合した。まだまだ地域のためにできること、私たちの使命はたくさんあると感じた新春交流会だった。
2013年01月11日
どんど焼き~道祖神の傍らにて
道祖神の傍らにどんど焼きの準備がなされている。ここは小田原の下曽我。手前が道祖神、竹でくんだものにだるまが下げられている。
どんど焼きは全国的に行われている小正月の行事で「左義長」とも言われる宗教的行事だったようだ。どんどん焼きとは道祖神にまつわる小正月行事の呼び方だそうだが、長野山梨の風習で他県に見られない特色というが、ここでは道祖神と結びついている。
子供時代を過ごした長野の田舎では、「どんどん焼き」と呼び、まゆだまを模したお団子を木の枝にさしてお正月に飾ったあと、どんどん焼きの火で炙って頂いた。
正月飾りをどんどん焼きに持ち込もう。
たんぼの学校の稲わらで手作りした玄関飾りだ。真ん中のダイダイも下曽我産、近頃めっきり見かけない。橙色にはまだ遠いがこれが熟すと鮮やかな「橙色」になる。日本の色の呼び名は微妙な違いを自然界が作り出す産物にちなみ豊かに表現している。みかん色と並んで温かみのある橙色は昔から大好きだ。
2012年10月01日
梅の里販売コーナー~オープニングセレモニー
新しい公共が叫ばれて久しい。当NPOが小田原市梅の里センターと曽我みのり館の指定管理者となって早2年半が過ぎた。記憶違いでなければ、委託料は年間600万円ほどの節税になっているはずだ。
民間への管理委託が資金面だけの節約ではなくて、民間ならでわの発想と改革なくしては、単なる下請けにすぎない。
この業務を請け負ったのは、「JVトータルライフ小田原食とみどり」だ。
ビルメンテナンス会社と、企画運営を得意とする当NPOがジョイントベンチャーという形で名乗りを上げ、5者入札の中から選ばれ管理することとなった。
昨年度は、小泉武夫先生の講演会を開催し好評を博した。この4月からは、連続講座「薬膳調理講座」を開催している。
そして、この度販売コーナーがオープンした。
思えば長い道のりだった。予定から遅れること1年。
私たちは、販売コーナーで商いをすることも大切だが、一番の目的は、会館に一人でも多くの人が訪れ利用者が増えることで、施設が地域のために役立ち文化的に発展し、経済的に潤うことだ。共存共栄、
そうは云っても中々理解されない。地域色が強く結束力が固いこの地で新しいことをはじめるのは非常に困難であるということをこの1年半で身に沁みた。
諦めずに地道に地域の長老と話し合いを続けてきたが、先方にはまだわだかまりがあるようだ。「直売所」から「販売コーナー」に名称も変更した。共に歩んで行く事でいつかは距離が縮まることを願いつつ、今日オープンを迎えた。
はたけの学校中級コースの方たちが、オープンを祝って農薬不使用、有機肥料施肥の元気な野菜たちを提供してくれた。パルシステム神奈川ゆめコープからは開店祝いの生花、はせがわさんからも盛花が寄せられた。
早速お客さんが購入してくださり、嬉しい!
今日は暑さも後押ししてくれサイダー(地元の果物がベース)、地元牧場のアイスクリームも売れた。
野菜や、お勧めした黒米を買ってくださる方もいて、ありがたい!!
2012年09月10日
「松下幸之助から・・・」足柄観光ガイドの会 講演会
「松下幸之助から学びて、今思う日本の行末」
この演題、少し古い感じがしてあまり期待感もなく、知人からお誘いを受け参加した。
講師は、神奈川大学名誉教授の松岡紀雄氏。
経営の神様といわれた幸之助氏から薫陶を受け、その教えの中から、氏の経営哲学を現在も尚活き活きと伝えられる無二の存在である。
パナソニックでは今も、幸之助氏が語った講演録は大小問わず全て録音し、テーマごとに分けて保存してあるそうだ。
講師が幸之助氏から学んだことをひとつ上げるとすると、「自分の寿命を超えて、日本と世界の行く末を考える」ということだそうだ。母校松山北高校100周年記念講演で「21世紀を生きる勇気と知恵」の中で「現在の私が考えるのは、学生たちや孫が生きていく50年、100年先のこと」と語ったそうだ。
これぞ、リーダーに求められること、なすべきこと。
政局に終始し、政策を蔑ろにしている今の政治家も見習って頂きたい。
そういえば現総理は「松下政経塾」で学ばれたはずだが・・・・
幸之助氏が塾を開いたのが84才、初期の塾生には直接講義することのあったろうが、総理の世代はそのようなことはなかったようだ。
さて、講師の松岡先生だが、その語り口は大変魅力的な方だった。2時間しゃべり続けたが、聴衆を飽きさせずること無く、その引き出しの多さに驚く。年を重ねるということが素晴らしいと感じさせてくださる数少ない先輩だ。2011年2月神奈川大学での最終講義「松下幸之助から学びて今思う日本の行く末」はネットで公開されている。最終公演はホール満杯に人で埋め尽くされたそうだ。
講演会の参加者の多くは団塊の世代、それも8~9割を男性が占めた。中規模の会議室に50名ほどが集まりアットホームな雰囲気の講演会だった。
嘗ては企業で活躍された方々、次々と当を得た質問が出される。
先生は企業市民論を早くから提唱し根付かせようと活動されてきた。。NPO活動や市民活動を様々な側面から応援されている。危機的な日本を救うのはひとりひとりの市民の意識と行動だと先生のお話しから強く感じた。
主催者は、AKG28。AKB48をもじったこの団体名、感性が若々しい。
先生の造語「高貴高齢者」を実践している。
2012年02月22日
あしがり郷瀬戸屋敷のおひな様 ~ 開成町
鮮やかな緋色に染まるお屋敷の中。ところ狭しと飾られた大小形も年代も様々なおひな様たち、実に艶やか。天井からはつるし雛、ひとつひとつ手作りの味わいがあり、温かく幻想的。不思議な空間。
ここはあしがり郷瀬戸屋敷、宝永4年1707年富士山噴火後に立てられたそうだ。1800坪の敷地の正門を入ると、左手に水車小屋、正面に茅葺寄棟造りの主家がある。
窓には明治の手焼きガラスが使われ微妙な歪みに趣がる。ガイド協会のガイドさんの説明に理解が深まり、目にするものの価値が増す。
地元商工会勤務の友人のおすすめスポットだ。
土蔵に展示された館長さんのチョーク絵も見物だ。郷愁をさそう温かさがに引きつけられる。
下曽我では梅まつりの真っ最中、こちらはひな祭り、
そして、松田町寄(やどりぎ)では園内いっぱいの香りに包まれ、蝋細工のような艶やかな蝋梅が満開、蝋梅祭り(2/19まで)。
あしがら地域は花々が時を刻み季節が移ろい流れていく、静かに、ゆったりと。
熱海伊豆の通過地点と言われ存在感が薄いが、自然も人も豊かな地域。婦人部が地域活性に力を注ぐ。農家レストランもそのひとつ。
center
2011年12月29日
地域活性化とは~自ら変わる力、気づく力
2010年4月、小田原市の指定管理者として、梅の里センターと分館みのり館の管理業務を委託された。ハードの施設管理をトータルライフサービスが、ソフト面を わがNPOが担当する。いわゆるジョイントベンチャー「JVトータルライフサービス小田原食とみどり」。入札4団体から選抜された。
施設管理はプロの業者だから問題ない。一筋縄でいかないのが会館利用向上。一生懸命考える。地縁・しがらみのない自由な身だからできることがあるはず、と考える。その中の一つが会館ホールでの直売所経営。地元らしい価値ある農産物や加工品・手工芸品を下曽我にきた方々に提供し、リピーターとなっていただく。
事業計画を練り、地元の商工会議所はじめ生産者・加工業者の皆さんに説明会を開き、梅まつり実行委員会の会長さんにもご挨拶した。
年明け開店に向けて、さあ!最後の追い込み。
と、その時。
ある地元団体の役員さんから待ったがかかった。中々手厳しい。市にも同様な電話をされたらしい。同じ団体の会長さんには了解得たはずなのに・・・なぜ?
一方、行政の窓口、計画に次々と懸念事項をぶつけてくる。地元との調整が大切だ。地元団体と摩擦を起こさないように、とご。地域活性を目的に業務委託された趣旨が、なかなか理解されない。
行政は大局に立ち市民の利益を共に考え、支援してくれるところだと思っている。
とはいえ、指定管理業務を委託された時に約束したこと。会館の利用を高め、地域を元気にするということ。
これは市民との約束、だから守りたい。苦難を乗り越え力とする。
地域活性とは、自ら変わろうとする力、気づく力。
主体は、地域。