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Posted by たまりば運営事務局  at 

2012年03月06日

梅干し品評会 ~パルシステム



今年で6回目を向かえました。
梅産地や農協が主催する梅干し品評会はよく耳にするにするが、生協が組合員に呼びかけて、保存食の伝統を継承するこのような催しを6年も続けているのは稀だと思う。

審査委員長は、曽我梅林近隣の「ジョイファーム小田原」の長谷川さん、同じく委員の穂坂さん、奈良吉野の梅産地「大紀コープファーム」の王隠堂さん、和田さん。お馴染みのメンバーだ。
私も初回から副審査委員長を拝命しており、会を重ねる毎に感動と共感で胸が熱くなる。今や年中行事となり、楽しみにしている。
今年の応募者は173人、昨年より2名増えた。「たとえ、少しでも増えたことに意味がある」と、冒頭の挨拶で長谷川さんが語った。1月26日の一次審査を通過した25家族が梅の里センターに参集した。
最年少は10才のお嬢さん。おばあちゃんと一緒に取り組んだ様子が応募用紙に写真入りで報告されている。特別賞に輝き「皆さんに負けないようにこれからも頑張ります!」と熟練主婦が大勢見守る中で堂々と挨拶した。参加していた4年生の男子児童が「よし、来年はやる」と態度で宣言した。来年が楽しみ。

他の品評会との違いは、梅干の出来栄えに、プラス「物語」だ。
大事な梅干しと一緒に、どんな思いで作ったのか、レポートを出して頂く。
第1次審査は、一日がかり。173人分の梅干しをちょっとずつ食べて、応募者全員にコメントを返す。いい加減にはできない。一人ひとりの思い入れを感じながら丁寧に審査する。173人の後ろに大勢の登場人物がいる。他界したお母さんやおばあちゃんの思い出や、職場の上司の影響で始めて以来毎年取り組む男性サラリーマンの熱心な姿や、震災で梅の木が流された実家のご両親への恩返しや、語り尽くせないドラマと共にある「梅干し品評会」だ。

今年も最終審査に難航した。ギリギリまで議論して、結果を出す。
「たかが梅干し、されど梅干し」大きな魔力を持つ。


  


  • Posted by たんぽぽの綿毛  at 09:15Comments(2)食 ・食文化