2012年04月30日
ちょっと贅沢~湘南ゴールドの手作りジャム
小田原名産の一つ「ゴールデンオレンジ」
これは珠玉の柑橘だ。
小ぶりで黄色い、香りよく、爽やか。
晩春に輝きを与えてくれる幻の柑橘。
これ、我が家のゴールデンンオレンジで、珍しい鉢植え。
一見すると、
「ええ~!
ちっちゃ~くてかわいい!!
これむくの?
面倒くさそう~・・・」
ところが一度食べたら虜になるおいしさ。
高い糖度に優しく爽やかな酸味、そのバランスが絶妙。
小田原の柑橘類でピカいちだと、個人的には思っている。
難点は生産量が少ないのと、収穫時期が短いため、ほんのいっとき、少量しか流通しない。
そのゴールデンオレンジの小ささを解決するため、神奈川県が温州みかんと掛け合わせて作った湘南ゴールド。ゴールデンオレンジの終盤に出始める。
大きくなった分ちょっと大味になってしまった感はあるが(個人的な感想)、こちらもとてもおいしい。
今日はこの湘南ゴールドを使った贅沢なジャム作り。
きれいな色を生かすために、氷砂糖のみ使ってみた。
色もきれいで、口に入れるとほわっと優しい、想像通りの美味しさに感激!!
2012年04月30日
2012年04月29日
薬膳料理講座開講~第1回 辰巳洋(劉海洋)先生の講義
健康志向が高まり薬膳がより身近になった。
一昔前は、薬膳というと薬草臭く「良薬口に苦し」的で、体質改善や虚弱な人の特別な食事療法という感覚を持つ人も少なくなかったように思う。
最近の薬膳ブームですっかりイメージが変わった。
都内や横浜鎌倉などには専門の学院があり、定期的に講座が開かれているが、小田原、しかも一時間に1~2本しか電車がない下曽我での開講でどのくらいのにニーズがあるのかわからない中、13名の方が応募して下さった。
4/8第1回は中医学の座学を本草薬膳学院の学院長 辰巳洋(劉海洋)先生から学んだ。
中医薬膳学の基本から、薬膳の材料、体の構造、陰陽学説24節気から見た自然との統一等興味深いお話を伺った。
第2回目からはいよいよ調理が入ってくる。
2012年04月29日
農の学校オリエンテーションpart2 「はたけ」「ハーブ」
前週に引き続き「たんぼの学校」「はたけの学校」のオリエンテーションを行った。
長谷川理事長からは、「自分はこの地で放棄される畑を積極的に借りて、息子や若い従業員に耕作させているが、人の土地は自分の畑より心を込めて手入れをするように日頃から言っている。みなさんにも、そんな気持ちで1年間接して頂きたい」
たんぼの鳥居校長とハーブの熊谷校長から作ることの楽しさと自ら作った野菜やお米を食べる喜びは格別であると挨拶があった。
前半の全体が修了し、後半はコース毎のオリエンテーション。
コースの特色が現れる。
■たんぼ初級はきっちり椅子を並べた教室形式で、じっくり話を聞く。
■ハーブは長机を多角形に並べ顔が見える配置で懇談。
■たんぼ豊年倶楽部(中級~マイ田んぼ)は床に直に車座で、より距離感近く親密な作戦会議的。
どの顔も、期待にあふれるオリエンテーション、ここからはじまる。
2012年04月24日
すべてはオリエンテーションから~part1 4/8
農の学校は11年目を数える。オリエンテーションが大事だ。
「小田原食と緑の交流事業」のめざすものや組織の成り立ちを紹介し、
ルールを確認し、お互いが了解しあって、スタートする。
行き違いや不信感を最小限に、協同性や自主性を育み、
上質な時間を過ごしていただくための入り口だ。
沢山の人が土に触れ、自然の営みとしての農を身近に感じる。
「はたけの学校」「果樹の学校」の参加者が集まってのオリエンテーション
はたけは今年からインストラクターが変わり、新鮮なスタート
果樹は参加者と農家のマッティングが大切だ
家族ごとに綿密な話し合いをする
さあ、また新しい年の始まりだ。
2012年04月23日
下曽我梅の実すくすく日記~花から実へと梅の生命力
今年は冬が長引いて、待ちに待った梅の花
そして、花の季節はいつもより駆け足で過ぎ
小さな実を結び、日毎に膨らんでいく
寒さに耐えて準備して、
花開き実となる、熟して次の世代を準備する
人の組織も似ている
NPOの締めの季節だ
総会前の理事会、成長に伴い、課題が見えてくる
知恵を出し合い本音で議論する
年間4000人の交流をコーディネートする
沢山のボランティアや生産者やスタッフが協同し輪がひろがった
ノウハウも蓄え、アイデアもある、
しかし課題もある。
常に継続することの意味や存在意義を問い続ける
ずっとそうしてきた
物は工夫次第で何とでもなる、要は人
そして、資金
NPOの共通の悩み
次の世代を準備する梅の木に習いたい
花をつけ実を結ぶこの繰り返しの営みを
交流は人と人を結びつけ、無から有を生み出す目に見えない事の連続
2012年04月10日
桜・さくら~満開の下曽我タンク山
日本の春は何といっても桜だ
日本人はどうしてこうも桜が好きなのか
華麗で艶やか、しかも可憐
散りぎわは潔く、はかない
凛と夜空に立つ姿は毅然としていて、人生の手本としたい
あ~、あと何度桜をみられるかしら・・・
人生80年とすると、とっくに折り返した。
あすは嵐とかで、今日が見納めと昼休みに軽トラでタンク山に登った。
桜の木の下でお弁当を拡げ、つかの間のお花見。
ここ曽我タンク山の桜は、穴場の中の穴場。鳥居さんに始めて連れてこられた時には感動した。見上げれば青空に吸い込まれそう。眼下には人々暮らしの場。
ちなみに今日の持ち物、桜柄のピンクのハンカチ、桜文様のマイ箸袋、桜絵柄の布製文庫本ブックカバー、まだある、桜模様のデジカメカバー・・・
無意識にさくらが揃った。
足元をふと見ると可憐なすみれ、日本すみれでないのがちょっと・・
2012年04月03日
夜桜能~靖国神社奉納(4/2)
篝火と月明かりに、三分咲の桜がほの白く映え、幻想的な空間、非日常的な時間。野村萬斎がシテを演じる狂言「末広かり」。
25分の休憩時間、夜空を仰ぐと、白白と下弦の月。後半は能「石橋(しゃっきょう)」宝生流新鋭の田崎甫演じる連獅子。友人に誘われて始めて能を鑑賞した。絶好の空模様、翌日は嵐という予報だ。
甫(はじめ)さんは今回誘ってくれた友人の友人のご子息で初舞台3才という、古式ゆかしき伝統を引き継ぐ名門の出。
型の美しさ、身を滑らすように移動する技、日本の美
2012年04月02日
宮城のたんぼ~津波の塩害「ふゆみずたんぼ」で復活
「食材の寺子屋」の講座にて~
宮城県大崎市で活動する「NPOたんぼ」の岩渕成紀理事長から、被災地のたんぼの復活が「ふゆみずたんぼ」の原理で効果を上げたお話しを伺った。
米どころ宮城県、津波で海水に浸かったたんぼは塩害で米作りができない。
しかし、津波にあった気仙沼大谷のたんぼでは、ボランティアの手で瓦礫を取り除き、あぜを修復し水を溜め、米作りをした。この土の微生物の活性度合いを調べたら、津波によって堆積した層が一番生物多様性が高いことが分かったそうだ。
このたんぼは生物多様性と水の力で「脱塩(抑塩)」に効果をあげ、前の年より収穫高が高かったと聞き驚いた。
この地域には『津波の後の田畑の収穫は良くなる』ということわざがあるそうだ。
また、被災たんぼの復興資金にするための「福幸米(ふっこうまい)」は用意した2千袋が2ヶ月で完売したそうだ。支援が目に見え、実感できるものには共感が集まる。
先日、行政が実施している脱塩の映像をニュースで見た。表土を重機で取り除き、新しい土に入れ替える。時間と資金が膨大に掛かりそうだ。
生き物の力を借りて自然を取り返すNPOたんぼのノウハウが広がり、農家が一日も早く米作りを始められることが復興につながると思うが、現実はこの力を信じる人がまだ多くはなさそうだ。
久しぶりに、ふゆみずたんぼの師、岩渕先生の説得力ある語り口に接した。2007年に氏をお招きして学習会を開いた。
小田原でも、実験的に取り組んだが、水路が集中管理され、冬場に水が入れられず、断念した。
食料としてのお米ばかりに目がいき、たんぼの果たす役割や機能を忘れがちだとの言葉が耳に残った。
会場からも、農に対する哲学的な深い話を聞いたのは始めてと感動と共感の声があった。