たまりば

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2014年12月07日

ある認定NPO会報への寄稿文






JR御殿場線下曽我駅から早足で15分、畑の中にぽつんと平屋板張りの「曽我みのり館」がある。丹沢の山並みの向こうに富士山を頂き、清々しい景観の中に置かれたこの施設は、バブルの頃の竹下内閣のふるさと創生1億円で立てられた梅の里センターの分館である。農村活性化住環境整備事業と位置づけられ、地域活性化のための中核施設として建てられたが、施設の利用率は50%に満たない。NPO小田原食とみどりはこの施設の指定管理者であり、ここを拠点に活動している。
温暖肥沃なこの地では、様々な作物の開花と収穫が繰り返されて農閑期がないようだ。一方、都市近郊でもあり専業で農家を継ぐ人も少なく、高齢化が進み抱える課題も多い。近年、山の紅葉が綺麗になったと感動の声を上げたら、地元の果樹農家は、みかん山が荒廃し落葉樹が増えた証だと云う。
ジョイファーム小田原と生協パルシステムの35年に渡る農産物の産直関係から生産者と消費者が手を結び、地域の課題解決まで更に踏み込んだ交流をしようと、この地で交流事業を初めて15年が経ち、NPO設立から10年が過ぎた。
耕作放棄直前の農地を借りて「農の学校」を主催している。作物の成長とともに学び・働き・遊ぶ年間プログラムの登録者はファミリー中心に300人弱、地元だけでなく都市部の横浜・川崎・相模原などから通いつめる。たんぼ・畑・ハーブなど9コースで約1ha(11箇所)を無農薬無化学肥料で耕作し、そこでとれた黒米などの産物の販売も行い運営費に当てている。また果樹(梅・キウイ・みかん)コースは、生産農家に受け入れてもらい、農家の日々の暮らしも体験し農への理解を深めてもらう。その他収穫体験や研修受け入れで、年間延べ3000人の交流を行なっている。目的の1つである食農教育をすすめる中で、一人一人が農産物を選ぶ目を養い、賢い消費行動をすると、社会を変える力を持つことを訴え続けている。






  


  • Posted by たんぽぽの綿毛  at 11:32Comments(0)