2011年12月25日
12月17日の富士山と やまゆりラインから臨む夕暮れ
朝の冨士山
下曽我のたんぼから見る富士山と、手前に重なるようにちょこんと納まる矢倉岳。
私たちの豊年たんぼから見る景色。
3776m田んぼから40㌔の富士山と、876m田んぼから15㌔の矢倉岳。
富士山が矢倉岳を抱きかかえ、まるで親子のようだ。
田んぼから一寸ずれると構図が変わるから、これで位置関係を図る。
よそ者(私)も重宝する。
仕事帰りはいつも山越えをする。
やまゆりラインからの絶景。
写真に納まりきれない、眼下に広がり迫りくるものがある。
これを目にすると一日の疲れが吹き飛ぶ。
「あ~今日も小田原に来てよかった!」と。
2011年12月25日
耕作放棄一歩手前のみかん畑で みかんもぎ
曲がりくねった急な坂道を軽トラで上っていく。下曽我駅から徒歩だと30~40分はかかろうか。
この季節のみかん山は美しい。濃い緑の葉に、オレンジ色、いや、本来のみかん色の果実が宝石を散りばめたようだ。
ただただ感動する。
しかし、この地域にも農業を続けられなくなり荒れていく田畑が散見する。
ここ、Tさんのみかん畑もご主人が亡くなってから、勤め人の息子さんと奥様が手入れをしてみかん農家として継続してきた。
だが、この先NPOに管理してもらえないかと打診があり、鳥居さんに連れられ畑に来てみた。
柑橘がすずなり。早生、晩柑、ゴールデンオレンジに青島、レモンもある。ありとあらゆる種類の柑橘の木が植えられている。面積も広い。私たちの手に負えるのか?放置すればどうなるのか?目に見えている。
数年で笹竹で覆われてしまった近隣の圃場を目にした。
軽トラが狭い山道で脱輪しやしないかと心配になる、運転技術も問われるこの畑は誰でも彼でも管理できるわけではない。鳥居さんの運転に脱帽。
みかんをもいだ。食べてまた感動!甘味と酸味みが絶妙。余談だが、この10年で小田原のみかんは甘みを増した。以前は酸っぱさが勝って、評価も良くなかった。だが最近は美味しい。これも温暖化のなせる事、適地適作の北限が北上する中で、みかんも例外ではない。そのうち東北がおいしいみかん産地に、あながち冗談ではない。
更に上に上ると、海が見える!
「わ~っ!!」と事務局猪股さんと感嘆の声を上げる。こちらは鳥居さんのみかん畑と梅畑。
10年以上鳥居さんと付き合っているが、こんな秘密の場所を隠していたなんて人が悪いと、冗談を言い合う。ここにログハウスを作るといいね。とまた夢が広がる圃場視察でした。
2011年12月25日
加工食品試作あれこれ~ゆず、さつまいも編
耕作放棄寸前の山奥のゆず畑から収穫した「無農薬ゆず」
はたけの学校で栽培した「無農薬さつまいも」
どちらも姿形はてんでんばらばら、
きれいなものもあり、見栄えの良くないものもある。
ゆずは詰め放題300円で投売りもした。
さつまいもは、取引のあるレストランから、大きすぎて包丁を入れないと中身がわからないし、中には腐っているものあり、鬆(す)が入ったものもあり、しかも無骨。
故に断られました。
しかし、味はいいんですよ~
もったいな~い!
というわけで、加工品をつくることになりました。
何とか商品化し販売して、無駄をなくそう。
そこで、ブランドプロジェクトメンバーにNPO有志が加わわり試作に挑みました。
アイデアマン・実践派の石橋さん、援農・料理自慢の成田さん、
どちらもご夫婦で参加いただきました。
ゆず味噌、ゆず胡椒、ゆず大根、ゆず豆腐、ゆずピール、
ゆずとクリームチーズのパイ、ゆずきんとん
成田さんが、ゆずピール入りのお手製パネトーネ種パンを差し入れて下さり、ういちゃんはパイ作りで余った卵白でメレンゲ菓子を焼いてくれて、
更に豪華!
試食タイムは幸せ気分
さて、商品化となると難しい。
まず加工所をどうするか、次に安定的原料調達、販売ルート開拓、包装、デザイン、表示、PR、などなど・・・
よし!
ブランドプロジェクトで知恵を出しあい考えよう!
2011年12月25日
ブランドってなあに? 第2回ブランドプロジェクト
プロジェクトメンバーの江村さん(たんぼの学校参加者)に、
ブランドをテーマにしたミニ講演をお願いしました。
演題は「ブランドを作ろう」
1,ブランドって、何?
2,ブランドを作ろう
3,ブランドを守ろう
小田原には地域資源がいっぱい。農産物もその一つ。
地域の農業を応援し、活性化しようというNPOのめざすところを実現させるために、こだわりの生産物をきちんと消費者に届けること、良い物を適正な価格で販売すること。
小さな顔の見える範囲でのマーケットで、生産と消費をつなげる。
生産された物を無駄なく届ける、そのために加工品を作る。
消費者も参加して、作る側の立場を経験し理解する。
身をもって価値を知り新たな価値を生み出す。
これが、ブランドを作る私たちの目的です。
地域農業での経済や経営とは何か、難しい言葉で語れなくても
「農の学校」に集まる普通の人々が集まって考える。
ワクワク感を共有する。
NPOで、みんなで商品作りをします!
農家と一緒に価値ある物作りをします!
そのために・・・
価値を伝えるブランドを作ろう!
プロジェクトにはそんな気持ちが込められています。
メンバーは、農家、都会暮らしの農の学校参加者、食やマーケティングに関心ある地元高校生、生協役員、NPO職員など9名。
その中のひとり、江村さんは、大手企業で特許申請部署でお仕事されており、今回プロジェクトメンバーに加わって頂いた。
ご家族でたんぼに通って5年。家庭と仕事を両立されている1男1女のお母さん。
ワークライフバランスの達人!(と私は思ってます)