耕作放棄一歩手前のみかん畑で みかんもぎ

たんぽぽの綿毛

2011年12月25日 16:04



曲がりくねった急な坂道を軽トラで上っていく。下曽我駅から徒歩だと30~40分はかかろうか。
この季節のみかん山は美しい。濃い緑の葉に、オレンジ色、いや、本来のみかん色の果実が宝石を散りばめたようだ。
ただただ感動する。
しかし、この地域にも農業を続けられなくなり荒れていく田畑が散見する。
ここ、Tさんのみかん畑もご主人が亡くなってから、勤め人の息子さんと奥様が手入れをしてみかん農家として継続してきた。
だが、この先NPOに管理してもらえないかと打診があり、鳥居さんに連れられ畑に来てみた。
柑橘がすずなり。早生、晩柑、ゴールデンオレンジに青島、レモンもある。ありとあらゆる種類の柑橘の木が植えられている。面積も広い。私たちの手に負えるのか?放置すればどうなるのか?目に見えている。

数年で笹竹で覆われてしまった近隣の圃場を目にした。
軽トラが狭い山道で脱輪しやしないかと心配になる、運転技術も問われるこの畑は誰でも彼でも管理できるわけではない。鳥居さんの運転に脱帽。




みかんをもいだ。食べてまた感動!甘味と酸味みが絶妙。余談だが、この10年で小田原のみかんは甘みを増した。以前は酸っぱさが勝って、評価も良くなかった。だが最近は美味しい。これも温暖化のなせる事、適地適作の北限が北上する中で、みかんも例外ではない。そのうち東北がおいしいみかん産地に、あながち冗談ではない。

更に上に上ると、海が見える!
「わ~っ!!」と事務局猪股さんと感嘆の声を上げる。こちらは鳥居さんのみかん畑と梅畑。
10年以上鳥居さんと付き合っているが、こんな秘密の場所を隠していたなんて人が悪いと、冗談を言い合う。ここにログハウスを作るといいね。とまた夢が広がる圃場視察でした。


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