2012年01月03日
大山登山
大山にいだかれ、子供時代を送りました。
春になると一面のれんげ畑。可憐なピンクの花と濃い緑、その向こうに雄大な大山がどんと座っていました。大山の脇にちょこんと頭を見せている控えめな富士山。間近に迫る大山には圧倒的な存在感がありました。小中いずれの校歌にも大山・阿夫利山と言った歌詞が挿入されていました。

これは私の原風景の一つです。
この記憶が、「農の学校」を開催する大きな動機となっています。子供時代に自然から教わる体験は得難い貴重な宝物、自然をフィールドに五感で体感したことが、豊かな心と広くて深い人間性を育むから。

大山には、中学校で遠足で行ったおぼろげな記憶があり、何十年ぶりかの登山でした。
12月14日(水)、去年の話です。前日から降り始めた大雨が早朝まで続き、行くのを迷いましたが、晴れるという天気予報を信じて、時間を繰り下げて小雨の中、家を出ました。
ヤビツ峠から山頂を目指す計画を変更し、秦野下車、バスで30分、ケーブルカー乗り口に到着。ケーブルカーには頼らず、自力で山頂をめざすこと2時間半。物珍しく写真撮りまくりで、予想以上に時間がかかりました。12月というのに、まだもみじの赤々とした紅葉がそこここに残っており、くもり空のせいか人もまばらで、日頃の喧騒を離れて別天地で山の精霊から元気を頂きました。

山頂では人懐こい鹿に出会いました。


下山道は、修験者の岩場修行道とは打って変わって、尾根伝いのなだらかな坂道と木道。途中で出会った大きなご神木は、霊験あらたかな神秘なスポットでもありました。
下山後は、名物大山豆腐料理を舌鼓。満喫した一日に心地よい疲れ。
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大山が原風景ですか、いいですね。
私は、武蔵野の雑木林です。
今の都立小金井公園から多摩の山並みが絵のように浮かんできます。
本年もよろしくお願いいたします。
武蔵野の雑木林を駆けまわっている姿が目に浮かびます。
丹沢の沢登りとあわせ、いろいろな思い出が
よみがえりました。
写真、ありがとうございます。
こどもにとっての原風景は大事ですね。
私は、あちこち動いているけど、基本的には杉並の
雑木林とか、高度成長期以前のおだやかな多摩の農村風景や
屋根の上に上って見た、富士や秩父の山なみかなあ。
それぞれの原風景がありますね~
幼少の頃、そこには雑木林や山々、川や海など美しい自然が、何気なく当たり前に存在していました。偉大な自然を守ること、私たちの使命ですね。